創英学館
創価大学受験生が入塾してくれました
塾長の中川です。
前回の続きです。教室がない状態で家庭教師からスタートしたのですが、先のことを考えたら、教室は絶対に必要だと思いました。
しかし、テナントを借りるにもお金がありません。貯金があったのですが、開業した時に全額寄付していました。
妻に相談すると、妻の実家に空いている部屋があったので、そこでやればと言う事になりました。しかし、お義父さんの家でもあったので、お義父さんにお願いする事を躊躇していた自分がいました。
結局、妻がお義父さんに話をしてくれて、一室を家賃なしで借りることができました。家賃がない事は本当に助かりました。お義父さんと妻には本当に感謝です。
こうして、創英学館の教室が開校しました。
家庭教師をさせていただいていた生徒さんにも、教室に通ってもらうようになりました。また、児童英語教室もそこでやりました。

「家族を養っていくために、事業の基盤になるコースは作れないだろうか?」と悩んでいたところ、創価大学を受験される生徒さんからお問い合わせがありました。
その時は、受験直前だったので彼女を一生懸命激励する事しかできませんでした。受験の結果は「不合格」でした。
受験が終わり、僕のところに連絡がありました。「先生の所に入塾したいです。」と。僕は、「僕に任せてくれたら大丈夫だよ!!絶対に来年は合格しようね。」と答えました。
しかし、僕は通教の出身なので大学受験の経験はありません。センター試験が何かも知りませんでした。ただ、分かっていたのはセンター試験は基本的な問題が出ると言う事だけでした。
今考えれば、何も知らないことがラッキーでした。当時は、創価大学のセンター試験利用入試の合格ラインが80%でした。(今は65%ぐらいで合格できます)80%に到達するのが大変だということが分かっていなかったので、「基本問題なら80%ぐらい取れるでしょ。」と簡単に考えていました。
当時から根拠のない自信だけはあったので、自分ならできると思っていました。そのあと、もう一人お問い合わせがありました。工業高校出身で二浪を決意していた生徒さんでした。
「自分の母校に、自分の生徒さんを送り出せたら幸せだろうなぁ。」と想像しただけでワクワクしてきました。開校一年目はこのワクワク感で仕事ができたので、すごく楽しかったです。
そうして、この二人が僕の人生を決める運命の生徒さんとなりました。「創価大学に合格するために何が必要か?」「何の科目を受験するのがいいのか?」「自分が教えることができる科目は何か?」を徹底的に考えました。
この時に考えた事は、今でもあまり変わっていないので、一年目にすでに創価大学合格の法則は完成していたように思えます。それほど、この年は必死で考えました。
英語は自分が教えよう。社会は日本史や世界史は得意ではないので、自分が興味がある現代社会を教えよう。国語は近くに住んでいた創価大学文学部卒の知り合いにお願いしました。
このようにして、始まった創英学館の一年目。「僕を信じて入塾してくれた二人を絶対に不合格にさせるわけにはいかない。」という思いだけで必死で授業をやってきました。
僕たちの合言葉は「運命共同体」でした。共に過ごした時間が、あっという間に感じました。そして、いよいよセンター試験の日。僕は二人を試験会場に連れて行きました。
試験中は、必死に祈っていました。「絶対に結果が出る!!」そう思えるまで祈り続けました。
そして、合格発表の日。二人と一緒にパソコンの前に座って、合格発表の結果を見ました。その結果は・・・
二人とも、センター試験利用入試での合格でした!!この感動は今でも忘れることができません。この感動を得たくて、今でも僕はこの仕事を続けています。
一期生の二人には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。